当院は現在視能訓練士が3名在籍し、ママさんスタッフもいます。
小児診療に慣れていますので、安心してなんでもお気軽にご相談ください。

ご予約された場合は、長時間お待たせしないように診療体制を整えています。
特に年齢が低いお子さんを優先して案内しているため、わずかな滞在時間で診療が終了します。

感染予防のためキッズルームはあえて設けていませんが、消毒可能なおもちゃや絵本を用意しています。
待合室の中央のベンチでは赤ちゃんを寝かせられ、おむつ替えが必要な場合はご案内できます。

小さなお子さんや赤ちゃん連れの方の受診もスタッフができるかぎりフォローします。

お子さんの目の写真や動画などをご持参されると、より的確な診療・指導ができる場合もあります。
お子さんのマスク着用については、日本小児科学会の指示に従ったご対応をお願いします。

小児眼科の診療科目

コラム


視力検査(学校検診)・近視・仮性近視・調節緊張症

近視には、近くを長時間見ることで目が一時的に近視化した仮性近視・調節緊張症の場合があります。
眼科専門医・視能訓練士を中心に専門的な目の分析を行い、必要に応じた生活指導や点眼薬・メガネなどのご提案をします。

仮性近視・調節緊張症の検査をする場合は、調節麻痺剤を使用します。瞳が広がる状態が数時間続き、その間はぼやけてまぶしく感じますので、ゆとりをもってご来院ください。
視力検査のみ、または軽度の近視のメガネ処方の場合は、比較的短時間で終了します。

コンタクトレンズ処方については、保護者の管理が充分であれば小学校高学年から可能です。
点眼薬での仮性近視・近視抑制治療(トロピカミド・低濃度アトロピン)についても、まずはご相談ください。

検診の紙をお持ちの方は、ご持参ください。
メガネをお持ちの方は、ご持参ください。
メガネ・コンタクトレンズ処方をご希望の場合、充分に目を休ませた上でご来院ください。

視力検査(就学前検診・3歳児検診)・遠視・弱視・斜視

眼科専門医・視能訓練士を中心に専門的な目の分析を行い、必要に応じた生活指導や点眼薬・メガネなどのご提案をした上で、じっくりと治療を行っていきます。

特に弱視という診断結果になった場合は、メガネ使用による早期治療が必要となりますが、子どもの弱視は早期発見・早期治療で治療可能なことがほとんどです。
また当院では、非接触で検査の負担がほとんどない医療機器(スポットビジョンスクリーナー)を導入しています。
生後6か月のお子さんから検査可能ですので、気がねなくご相談ください。

慎重な判断を要する場合は、調節麻痺剤を使用した検査を行い、念入りに治療方針を決めていきます。
調節麻痺剤は種類にもよりますが、瞳が広がる状態が数時間~数日続きます。その間はぼやけてまぶしく感じますので、ゆとりをもってご来院ください。

こちらの検査をご希望の方はご予約をお取りください。空きがあれば当日直近もご予約できます。

遠視・弱視・斜視検査などのお問い合わせ・予約 048-959-1146

診察券をお持ちの方は、お手元にご用意の上、お電話をお願いします。
検診の紙をお持ちの方は、ご持参ください。

色覚検査

小児期からある色覚異常は、ほぼ先天的なもので男児に多く見られます。
眼科専門医・視能訓練士を中心に専門的な目の分析を行い、色覚異常のタイプによって今後の生活指導や就学・就業における注意点を指導しています。

こちらの検査は正確に診断するため、9歳以上を対象としています。(8歳以下はご相談ください。)
検査をご希望の方はご予約をお取りください。空きがあれば当日直近もご予約できます。

色覚検査などのお問い合わせ・予約 048-959-1146

診察券をお持ちの方は、お手元にご用意の上、お電話をお願いします。
検診の紙をお持ちの方は、ご持参ください。

はやり目(流行性角結膜炎)・プール熱(咽頭結膜熱)

学校や保育園・幼稚園などの集団生活で高頻度に起きるアデノウイルスによる病気です。
主な症状は、強い充血・大量の目やに・目の痛みなどで、時には発熱やのどの痛みを伴うこともあります。
感染力は非常に強く、接触によって広がります。間接的な接触でも感染するので、タオルの共有などは避け、こまめに手指消毒しましょう。

お子さんが感染した場合は、学校保健安全法により出席停止扱いになります。治癒が確認されるまで登校・登園できません。
当院では、希望者に「治癒証明書」・「登校・登園許可書」の発行をしています。

逆さまつ毛・内反症

逆さまつ毛を放置すると、充血・眼痛・角膜混濁を引き起こします。
乳幼児・小児の場合は、弱視の原因になることがあります。
逆さまつ毛のある方は、定期的にまつ毛を抜去し、点眼薬治療で角膜を保護します。

眼球打撲

目をぶつけた場合は、まず冷やしてからご来院ください。
目の表面の確認はもちろん、打撲の程度が強い時は眼底検査を行います。まれに網膜にまで影響が出ていることもあります。
症状の重さに応じて、ある程度診療に時間がかかる場合があります。ご了承ください。

コラム

お子さんにも負担のない検査で弱視の早期発見・早期治療を

みさと眼科_スポットビジョンスクリーナー
WELCH ALLYN資料より

当院で導入しているスポットビジョンスクリーナー(SVS)は、生後6か月の乳幼児~大人までの視機能上の問題を迅速かつ的確に検知することを目的に開発された医療機器です。
非接触かつわずか数秒で測定可能なので、検査の負担がほとんどありません。
まだ言葉で表現できない年齢のお子さんの検査に適しています。

スポットビジョンスクリーナーでは、以下の6つの弱視の危険因子を検知できます。

  1. 近視(遠くのものが見えにくい)
  2. 遠視(遠くにも近くにも焦点が合わない)
  3. 乱視(焦点が1か所に集まらない)
  4. 不同視(屈折の左右差が大きい)
  5. 斜視(目の視線がずれている)
  6. 瞳孔不同(瞳孔径の左右差が大きい)

子どもの弱視は早期発見・早期治療で治療可能なことがほとんどです。
みさと眼科はお子さんの目の健康を守ることに力を入れています。

学術発表「(豊原式)連続SVS測定」
当院院長がスポットピジョンスクリーナーを集団検診で使用する方法について、日本臨床眼科学会で発表しました。
大人数でも少ない時間で検査できるため、弱視のスクリーニングに有効活用できると期待されています。

詳細はこちら

デジタル化による子どもの目の変化

みさと眼科_スポットビジョンスクリーナー

時代の変化とともにデジタル化が進んでいます。
今の子どもたちは、教育の場においても娯楽の場においても、スマホ・PCなど近くのものを長時間見ることの多い生活になっています。

2020年以降のコロナ禍において、デジタル化はさらに加速し、感染予防のために外出を控える自粛生活で遠くを見る機会もめっきり減りました。
実際、自粛生活明けには目のかすみ・視力低下・眼痛・頭痛を訴える方が年齢問わず増えました。

近くばかりを見る生活を続けていると、こうした体調不良だけでなく、目が一時的に近視化した仮性近視・調節緊張症や、近視が進む原因にもなります。

子どもの仮性近視・調節緊張症は早期治療で改善できます。
お子さんが目に何らかの自覚症状を感じていたり、見づらそうにしていたら、無理をさせずに受診・治療するようにしましょう。

近視の抑制

みさと眼科_スポットビジョンスクリーナー

学童期の近視予防の生活習慣として「近くを長時間見ないこと」が特に大事です。
スマホ・タブレットやゲームよりも、外遊びをする方が近視予防に適しています。

近年では近視の抑制対策として、点眼薬(低濃度アトロピン)・コンタクトレンズ(オルソケラトロジー)・サプリメントなどが出てきていますが、自費診療で長期間治療を継続する必要があるので費用も高額になりがちです。
当院では近視予防の生活習慣を重視しており、必要のない方に対して利益優先のためにそれらを提供することはしません。

※2022年の日本臨床眼科学会において、海外では赤外線を浴びることで近視抑制の効果が出ているとの発表がありました。日本ではまだ治験中ですが、1日2時間程度の外遊びが近視抑制につながると期待できます。

近視の抑制についてご質問がありましたら、当院にぜひご相談ください。

簡易的な他科処方

診療次第では、お子さんの”体重”を参考に感冒薬・抗生剤・抗アレルギー薬など各種内服薬の処方を行うこともできます。
お気軽にご相談ください。